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Intel Mac に Clash Verge Rev を入れる:購読・システムプロキシ・TUN を一度に通す初回ガイド(x86_64・mihomo・2026)

検索で「Intel Mac」「x86」「2019 MacBook Pro」などとセットで調べる利用者は、M シリーズ向け記事と同じ画面でも選ぶべき dmg が違う point で最初につまずきやすいです。Apple Silicon 版を誤って入れると起動以前の段階で戸惑う一方、正しい x86_64 ビルドであれば Rosetta を挟まずにネイティブで動かせるのが普通です。本稿は Clash Verge Rev と mihomo(Clash Meta)コアを Intel Mac にゼロから載せ、購読反映 → システムプロキシ → 必要なら TUN とネットワーク拡張の許可までを一連の手順として整理します。macOS 全般の「プロキシだけ/TUN も」の理屈は macOS 初回設定の別稿、M チップ向けの画面の寄せ方は Apple Silicon 版インストール記事と役割分担です。職場・学校の端末ではポリシーにより利用できない場合があります。利用前に規約を確認してください。

1. Intel Mac 向けに手順を分ける検索意図

Clash Verge Rev の公式配布では、同じメジャーバージョンでも CPU アーキテクチャ別のパッケージが並ぶことが普通です。検索ユーザーが「Mac に Clash」と打つだけでは足りず、自分の Mac がまだ Intel かという条件が先に立つ理由はここにあります。M シリーズ向け記事に書いてある dmg 名をそのまま Intel で踏むと、そもそも起動しない・別の翻訳レイヤの話になるといった、説明の取りこぼしが起きます。

本稿のゴールは単なる「インストール手順」の列挙ではなく、購読が有効な状態でシステムプロキシを一度オンにし、取りこぼしが残るトラフィックを TUN で拾うまでを同じ作業セッションで完了できることです。Intel でも macOS の権限モデルは同じため、システム拡張機能の許可を途中で閉じないことは Apple Silicon 記事と同じくらい重要です。

2. プロセッサ確認と x86_64 dmg の選び方

左上 Apple メニューから この Macについて を開き、チップまたはプロセッサの表記を確認します。プロセッサ名が Intel Core i5 / i7 などであれば本稿の対象です。続いてダウンロードページで Intel/x86_64 と明記された Clash Verge Rev の dmg を選びます。表記ゆれはリリースごとにあり得るため、リリースノートの推奨ビルドを優先してください。安定した入手導線として ダウンロードページ を第一にすると、本文と画面キャプチャのズレが起きにくいです。

ターミナルで素早く確認する場合の例です(環境により出力は異なります)。

uname -m
# Intel Mac では多くの場合 x86_64

x86_64 と出ているのに ARM64 パッケージだけを入れていると、起動時点で迷子になりやすいです。アーキテクチャとパッケージ名をそろえてから次のステップに進むのが最短です。

3. インストール・初回起動・Gatekeeper

dmg をマウントし、アプリを Applications へコピーして起動します。Gatekeeper が開発元を止める場合は、システム設定 → プライバシーとセキュリティ で公式の案内に沿って「このまま開く」へ進むか、Control キーを押しながら開く操作を試します。企業管理(MDM)下ではネットワーク拡張の追加自体が禁止されていることがあり、その場合は TUN 以前にポリシー確認が必要です。

初回はメニューバーへ常駐するタイプの UI が多いので、ウィンドウが見えなくてもメニューバー右側のアイコンを確認してください。ここでクラッシュを繰り返すときは、誤ったアーキテクチャのビルドと、古い設定ファイルの持ち越しを先に疑うと切り分けが早いです。

4. 購読と mihomo コアの起動確認

アプリを開いたら 購読 URL からプロファイルを取得するか、手元の config.yaml を読み込みます。URL の扱い方やインポートの基本は サブスクリプション導入ガイド と同じ流れで問題ありません。プロファイルが有効になったら mihomo(Clash Meta)コアを起動し、ログに購読取得エラーやポート競合が出ていないかを見ます。

ルールの最終的な落ちどころや MATCH の扱いは ルールルーティング解説 と共通です。モード表示(ルール/グローバルなど)とログをセットで読むと、「オンなのに期待したノードに行かない」という見かけの不具合が減ります。最初の疎通確認ではいったん グローバル 側に寄せて経路を一本化し、その後ルールへ戻すやり方も有効です。

5. システムプロキシ:まずここで通す

システムプロキシをオンにすると、macOS の HTTP/HTTPS/SOCKS の設定が、Clash が公開しているローカルポート(多くの構成で mixed-port)に向きます。Safari やシステムのプロキシ設定を尊重するアプリは、追加の環境変数なしで Clash に流し込みやすくなります。Intel 特有の挙動というより、アプリがシステムプロキシを読むかどうかの問題が本質です。

システムプロキシのみで十分な典型は、ブラウザ中心の閲覧や、プロキシに従うデスクトップクライアントが主な用途の場合です。逆に curlgit、一部の開発ツールは 環境変数や直結ソケットを使うため、「ブラウザだけ通る」が出た時点で次節の TUN か、ツール個別のプロキシ指定を検討します。

実務メモ

システムプロキシは 権限ダイアログが TUN より軽めなことが多く、初回セッションでは必ずここまで完了させてから TUN に進むと切り分けが楽です。

6. TUN モードとネットワーク拡張の許可

TUN モードは仮想インターフェースを作り、ルーティングのレイヤでトラフィックを mihomo 側へ引きます。プロキシ設定を無視するアプリでも、OS がそのフローを仮想 IF へ送れる構成であればまとめて扱えるのが利点です。代わりに ネットワーク拡張やシステム拡張機能の許可、管理者パスワード、他 VPN との競合といった論点が増えます。一般的な仕組みは TUN モード解説 に譲り、本稿では初回の承認フローにフォーカスします。

拡張の許可を OS が求めたら、システム設定 → プライバシーとセキュリティ → システム拡張機能(またはバージョン相当の画面)で開発元を有効化し、指示どおり 再起動まで含めて完了させます。ダイアログを途中で閉じたままだと、スイッチだけオンで経路が変わらない状態が続きやすいです。

# Example: quick connectivity check in Terminal (adjust timeout if needed)
curl -sI --connect-timeout 8 https://www.google.com | head -n 3

TUN オン時に上記のような確認が通り、オフ時はシステムプロキシ経由だけ通る、という差がはっきりすれば、レイヤの切り分けはできています。Docker やコンテナを併用する場合は ホスト Clash 経由のコンテナ設定 も参照してください。

7. 初回の推奨順序とモード比較

初めて Intel Mac に載せる場合は、次の順が混乱が少ないです。(1)x86_64 ビルドで起動確認 →(2)購読とコアを健全化 →(3)システムプロキシでブラウザ疎通 →(4)取りこぼしが残るなら TUN と拡張の許可。いきなり(3)(4)を同時に有効にすると、権限とルーティングが重なってログが読みにくくなりがちです。

観点 システムプロキシ TUN モード
仕組み OS のプロキシ設定をローカルポートへ向ける 仮想 IF とルーティングでフローをコアへ集約
向いている例 ブラウザ中心・プロキシに従うアプリが多い環境 CLI・ゲーム・プロキシ無視アプリをまとめて扱いたいとき
初回の負荷 比較的軽い(環境による) 拡張許可・再起動を含み手順が増えがち
典型のつまずき 一部アプリだけ直結のまま 許可未完・他 VPN とのルート競合

常時オン型の別 VPN がある場合は、どちらがデフォルトルートを握るかが衝突点になります。検証中は一方をオフにしてから Clash 側のルールとログを見ると早いです。Windows 環境との違いは TUN・UWP の記事 と補完関係です。

8. 古い Intel Mac と OS バージョンの注意点

Intel 世代は製造年幅が広く、サポートされる macOS の最終版が機種ごとに異なります。Clash Verge Rev の新ビルドが古い OS で動かない場合は、OS を上げられるか、配布ページに残っている 過去の安定版の可否を確認する必要があります。セキュリティの観点から可能なら OS を EOL 前に更新しておくほうが、拡張まわりの挙動も含めて有利です。

スリープ復帰のあとだけ仮想 IF がおかしくなる場合は、メニューから コア再起動 や再接続を試し、他の VPN が同時に再接続していないかも見ます。Intel だから特殊、というより 電源管理と複数 VPN の組み合わせが共通の論点です。

9. 切り分け:ブラウザだけ通る・全部止まる

ブラウザだけ通る:システムプロキシは効いているが、対象アプリがプロキシを見ていないパターンです。TUN を試すか、該当ツールに HTTP_PROXY などを手で渡します。すべて止まる:コア停止、ノード障害、ルールで意図せず遮断、認証まわりの誤設定を疑います。いったんシステムプロキシと TUN をオフにし、ローカルポートへの直叩きで mihomo が応答するかも確認してください。

DNS だけ妙に遅い・名前解決が失敗:プロキシ以前のレイヤです。fake-ip とルールの組み合わせ、macOS 側の DNS キャッシュ、第三者セキュリティ製品のリゾルバ握りを順に見ます。接続ログに出るホスト名と、期待する出站ポリシーが一致しているかをセットで追うと沈み込みが浅くなります。

10. よくある質問

Q. Apple Silicon 用 dmg を誤って入れました。
起動しない・想定と違う挙動が出る場合は、一旦アプリを終了し、Intel/x86_64 向けのパッケージに差し替えてから設定を取り直すのが確実です。

Q. Intel Mac でも Rosetta の案内が出るのはなぜ?
別の ARM ネイティブのユーティリティを同梱しているケースや、誤ったバイナリ混在が疑われる場合があります。Activity Monitor(アクティビティモニタ)で種類が Apple か Intel かを見ると、翻訳レイヤが本当に要るのか判断しやすいです。

Q. ルールは正しいのに効かないように見える。
実際のフローがシステムプロキシを通っていない、あるいは DNS だけ別経路になっている可能性があります。ログのドメインとマッチしたルールを突き合わせてください。

11. まとめ

Intel Mac では、まず x86_64 ビルドを選ぶことが全体の前提です。そのうえで 購読と mihomo を健全にし、システムプロキシで「読むアプリ」を通し、読まないトラフィックを TUN で拾うという段階を踏むと、初回の迷子が大きく減ります。拡張の許可ダイアログは途中で閉めず、OS の設定画面まで完了させてください。

GUI クラアントは数が多く、中にはメニュー項目が散らばっていたり、ドキュメントやアップデートの追従が遅れて初回セットアップに時間がかかったりします。コマンドライン寄りのツールは柔軟でも、毎回ポートと環境変数を手で整える負担が残りがちです。Clash Verge Revmihomo と一体化した画面構成でシステムプロキシと TUN の切り替えが追いやすく、ログからホスト名と経路を見返しやすい点が、Intel Mac の「ブラウザは通るがターミナルは直結」といった典型症状の切り分けにも向きます。入手経路が整理されていると、チップ世代が変わっても同じ方針に立ち返れます。

環境に合った dmg を選び、購読とルールを整えたうえでシステムプロキシと TUN のバランスを取るのが近道です。 → 無料で Clash をダウンロードし、快適な接続体験を試す

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